レクリエーションを考えるのは大変です。
時間をかけて準備をしたのに、いまいち盛り上がらなかったり、毎回同じものをしてマンネリ化してしまったり、、、。
とくに、クリスマスという年に1回のイベントで盛り下がるようなことは避けたいですよね。
そこで、今回はInstagramでバズったレクリエーションの中から特にクリスマス会におすすめのものを厳選。各レクの効果や目的などもご紹介します!
筆者

野田晃司
デイサービス所長/作業療法士国家資格取得後に病院へ勤務し、介護事業を行う企業へ入社。立ち上げたデイサービスが、わずか10ヶ月で登録者数100名超えるほどの人気施設に。施設のInstagramフォロワーが40万人を突破。現在は、マーケティングライターとしてセールスコピーやSEO記事の執筆をしつつ、デイサービス運営について講演会やセミナーで登壇している。
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クリスマス会におすすめのレク10選
クリスマス会となると、多くの参加者に対して、付き添えるスタッフも少なくなりがちです。そのため今回は、少ないスタッフでも安全に楽しめるレクを中心にご紹介します!
1、紙ひこうき射的
紙ひこうき射的は、準備がカンタンです!可能な方は、自分用の紙ひこうきを折るところから始めると、より盛り上がります。クリスマスなので、的をクリスマスプレゼントに変えても良いでしょう。
目的と効果
日常に刺激を与え、達成感を養います。紙を折る工程は指先のリハビリになり、的を狙うことで眼と手の協調運動が強化されます。成功体験は自己肯定感の向上にもつながります。
遊び方
参加者各自で紙ひこうきを折り (必要な場合はスタッフがサポート)、会場に設置した的(ティッシュ箱や点数を書いた的など)に向かって順番に飛ばします。得点を記録して競争形式にすると盛り上がります。
2、ビリヤードボーリング
狙いを定めてボールを転がします。集中力と指先の細かいコントロールが重要です。大きな動きも少なく、座った状態でできるため比較的安全にできるのも特徴です。クリスマスっぽく、カラーボールの代わりにサンタの人形を置くのも良いですね。
目的と効果
腕や手の動きを使い上肢機能を促す、集中力と判断力を養います。上肢の筋力維持とコントロール促進、的を倒す爽快感や意欲の向上も図れます。
遊び方
横長のテーブルに立てたトイレットペーパーの芯を並べ、上にカラーボール置きます。この的をボーリングのピンに見立てて、ゴルフボールを棒で押し出して転がします。芯に当たるとピンが倒れるので、参加者同士で何本倒したか競いましょう。
3、ピンポン玉カップイン
傾斜をつけたテーブルの奥に並べた点数付きの紙コップをめがけて、ピンポン玉を転がします。座ったままで行えるシンプルなレクですが、狙い通りにカップインしたときの達成感が大きな魅力です。
目的と効果
目標を狙うことで集中力を高める、上肢の動きや手指の細かい動作を促す、得点制により楽しみながら意欲を引き出す。腕や手の動きを使った細かい動作の維持・改善、視覚と手の協調動作(手と目の連動性)の向上が図れます。
遊び方
テーブルの端を高くして傾斜をつけ、傾斜の下に点数表示と紙コップを並べます。新聞紙を丸めた棒で仕切りを作り、利用者は座ってピンポン玉を転がし、狙った紙コップに入れます。ピンポン玉がなくなるまで続け、合計得点を競います。
4、風船パタパタ合戦
長テーブルの上でピンポン玉(または風船)をうちわであおぎ、障害物を避けながらゴールを目指します。4人で協力して風を送り、力を合わせることでチームワークと連帯感を育めます。
目的と効果
うちわであおぐ動作で、腕や手を楽しく動かす、協力して行うことで自然に会話や交流が生まれる、ピンポン玉をゴールに入れることで達成感や楽しさを味わう。腕や肩の運動になり、集中力や反応力が高まり、一緒に取り組むことで笑顔や応援が増えます。
遊び方
長テーブルの長辺の両側に2人ずつ座り、うちわを持ちます。テーブルの短辺に「かご」や「バケツ」をゴールとして固定し、テーブル上に紙コップを逆さにして障害物として配置します。職員がピンポン玉を入れ、利用者は協力してうちわであおぎ、障害物を避けながらゴールに入れます。
5、紙コップ倒し対決
釣り竿の先につけた重り(新聞紙)を操作し、自分の色の紙コップを倒し切る対戦ゲームです。肩や腕の動作範囲を大きく使い、色の判別と狙う動作で集中力と認知機能も高められます。
目的と効果
上肢の操作性とリーチ動作を促す、色を判別しながら狙うことで認知機能を高める、対戦形式で楽しみながら意欲を引き出す。肩や腕の動作範囲の拡大とコントロールの向上、狙いを定めることによる集中力・判断力の向上、勝敗を通じたコミュニケーション促進が期待できます。
遊び方
膝くらいの高さの長いテーブルの中央に、赤と青の紙コップを20個立てて配置します。参加者2人はテーブルの両端に向かい合って座ります。スポンジ状の釣り竿を持ち、合図で自分の色の紙コップを狙ってすべて倒していきます。
6、テーブルカラーボール転がし
傾斜をつけたテーブルの上でボールを転がし、得点エリアを狙います。テーブル上に障害物(スポンジポール)を設置することで、狙いを定める計画性や判断力が鍛えられます。高得点が入ると場が盛り上がります。
目的と効果
ボールを狙って転がすことで集中力と手のコントロールを高める、得点競争を通じて意欲や達成感を引き出す、二人で交互に行うことで交流やコミュニケーションを促します。目で見たものと手の動きを合わせる力、点数を狙うことによる認知機能(計画性・判断力)の活性化が期待できます。
遊び方
長いテーブルを用意し、片方を少し高くして坂道状にし、反対側の端に「10点・20点・50点・100点」の得点エリアを7か所設置します。テーブル上には直進できないようにスポンジのポールを約20か所近く設置します。赤と青のボールを使い分け、順番にボールを3~5回ずつ転がして合計得点を競います。
7、ペンボーリング
テーブルの端に立てた太いペンとカラーボールを、乾電池を転がして狙い倒す対戦ゲームです。ビリヤードボーリングよりも小さな的を狙うため、より精密なコントロールと集中力が試されます。
目的と効果
狙いを定めて転がすことで集中力と判断力を高め、上肢のコントロールを鍛えます。腕や手のコントロール力、細かい動作の向上、色を判別して狙うことによる認知機能の活性化が期待できます。
遊び方
長めのテーブルを用意し、反対側の端に太いペンを8本立て、各ペンの上に赤と青のカラーボールを置きます。参加者は単一サイズの乾電池を転がし、自分が担当する同じ色のカラーボールを狙って倒していきます。ペンが全て倒れるまで繰り返して競争します。
8、カラーボール運び
2人が長い紐の中央につけた箱でボールを受け取り、協力して反対側まで落とさずに運びます。体幹のバランスと息の合った連帯感が重要となる、協調性を育むレクリエーションです。
目的と効果
二人で協力し合い、連帯感やコミュニケーションを高める、上肢の運動と体幹のバランス感覚を養う、集中力を高め、達成感を味わう。姿勢保持・体幹バランスの強化、協力体験による人間関係の良好化と安心感の向上を図れます。
遊び方
5メートル程度離れた位置に2人が向かい合って座ります。2人を結ぶ長い紐を持ち、中央に箱を取り付けます。片方が箱にボールを入れ、2人で協力しながら紐を上下・左右に調整して、ボールを落とさずに反対側まで運びます。成功したら役割を交代しても良いでしょう。
9、うちわジェンガ
紙コップとうちわを使って積み上げたタワーから、紙コップを崩さないように抜き取っていくドキドキハラハラのゲームです。繊細な指先のコントロールと集中力が求められ、崩れたときの笑いや会話で大盛り上がり間違いなしです。
目的と効果
手指の細かい動作やバランス感覚を養う、集中力と判断力を高める、遊びを通じて場の一体感や交流を深めます。微細動作(細かい手先の動き)の訓練につながり、「崩れないように取る」という緊張感が集中力維持を促します。
遊び方
紙コップを5つ並べ、その上にうちわを水平に置きます。さらに紙コップを並べ、同じように数段積み上げて「ジェンガの塔」を作ります。参加者が順番に、塔を崩さないように紙コップを1つずつ抜いていき、崩れたらゲーム終了です。
10、橋渡しボール落とし
棒をタイミングよく操作し、ボールをカゴに落とし入れる協力レクです。向かい合った参加者同士の声かけと息の合わせ方が成功の鍵となります。下にクリスマスツリーを書いて、カラーボールをオーナメントに見立てると気分も上がりますね。
目的と効果
参加者同士のコミュニケーション促進、手指の筋力強化、上肢の瞬発力向上に役立ちます。タイミングを見て棒を動かす瞬発力、2人で声掛けすることによる交流、手指の運動コントロール向上も図れます。
遊び方
椅子を向かい合わせに並べ、参加者が座ります。真ん中に三色の入れもの(バケツや段ボールなど)を配置し、クッション剤を入れます。入れものと同じ三色のカラーボールを順番に転がし、入れものの上で棒を開いて落とし、中に入れます。
クリスマスレクリエーションの注意点

クリスマスレクリエーションを実施する際には、リスク管理を徹底して、スタッフも参加者も安心して楽しめる雰囲気を作りましょう!ここでは、クリスマス会でレクリエーションをする際の注意点について解説します。
リスク管理と環境作り
レクリエーション実施においては、参加者の安全確保が最優先です。とくに転倒リスクを徹底的に排除する必要があります。使用する椅子は必ず背もたれ付きで安定したものを選定し、利用者が椅子から立ち上がったり、前のめりになったりしないよう、スタッフが後方から付き添いましょう。
参加者が安全に活動を楽しめるよう、レクリエーション中の動作の制限を明確に伝えることも大切です。たとえば、ボールを「投げる」のではなく「転がす」ように、うちわや棒は「大きく振り回さず」、周囲の人に当たらないよう注意を促すなどの配慮を行いましょう。
使用する道具については、ケガを防ぐため、新聞紙を丸めた棒、軽いビーチボール、新聞紙のおもりを選び、紙の端や道具の角 はテープなどで保護しておくことも大切です。
楽しむ雰囲気の醸成と心理的サポート
レクリエーションの最大の目的は、参加者が楽しむことです。そのため、参加者が安心して雰囲気づくりを心がけましょう。点数や勝敗を競う形式を取り入れる場合でも「まずは楽しむことが目的」と繰り返し声かけを行い、競争でトラブルや意欲低下が起きないように配慮します。
とくにルールを理解したり集中力の維持が難しい方に対しては、必要に応じて助言やサポートを行い、まず達成感を味わえるように支援しましょう。全員が最後まで意欲的に参加できるよう、成功よりも協力を重視する雰囲気を作ることが大切です。
レクリエーションを盛り上げる時の話題作りが苦手な方は、こちらの記事でコツを解説しています。
まとめ|安全に楽しくクリスマスレクリエーションを行いましょう
クリスマスは1年に1回の大切なイベントです。せっかくの貴重な機会に怪我や事故が起きる事態は避けなければいけません。より安全に、多くの方が楽しめるレクを選択し、心から安心して楽しめる空間を提供しましょう。
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